人生100年時代を元気に生きるために知っておくべき事 その7

人生100年時代を元気に生きるために知っておくべき事 その7

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中国で新型コロナウィルスが発見され国内での感染者も確認されました。

この報道を耳にして以前、香港発でSARSが流行した際の事を思い出しました。

実はこの報道が流れる数日前に香港でのインラインホッケーの国際大会に参加していてめちゃくちゃ焦った思い出があります。

しかし世界中で感染者が出たにも関わらず日本ではほぼ発症する方はでませんでした。

やはり日本の衛生環境は世界の中でも綺麗に整っているからだと思います。

 

さて前回、お尻(股関節)の筋肉の硬化や筋力低下が腰痛をはじめとした全身に多大な影響を与えるというお話しをしました。

故にお尻の筋肉を鍛える事が快活な生活を送るために大きな効果が期待できるという内容になります。

 

今回はお尻の筋力が低下するとどんな事が考えられるかという事についてお伝えします。

 

まずはお尻の筋肉についてですがお尻には表面から

大殿筋(だいでんきん)

中臀筋(ちゅうでんきん)

小臀筋(しょうでんきん)

の三つの筋肉があります。

まずは大臀筋

青い部分が大臀筋ですがお尻を触ればほぼほぼ大臀筋なくらい文字通りお尻の筋肉の中で一番大きな筋肉です。

 

そして中臀筋

大部分が大臀筋の下に隠れていますがお尻の前上部で触れる事が出来ます。

そしてその中臀筋の下に小臀筋が存在しますが完全に中臀筋に覆われ筋肉の働きとしても中臀筋とほぼ同じですのでここでは大臀筋と中臀筋だけ覚えてください。

さてこれら臀筋群が筋力低下を起こすとどんな事が起き始めるか・・・・・

 

まずは股関節を形成する大腿骨には骨頭部の軸と骨幹部の軸から成る頚体角があります。

 

 

この角度は新生児で一番大きく加齢とともにその角度は減少します。

この角度が減少すると大腿骨頸部には剪断力としての負荷が大きくなります。

臀筋群の筋力低下はまずこの頸体角の減少を助長します。

そうなると高齢者に多い大腿骨頸部骨折のリスクが高くなるのです。

 

そして臀筋群の中でも中臀筋の筋力低下は更に深刻な事態につながります。

 

中臀筋の重要な役割の中で歩行の際、骨盤を水平に保つ働きがあります。

中臀筋の筋力低下は図のように片足になるタイミングで中臀筋の引っ張りが効かなくなるために骨盤を傾斜しながらの歩行になってしまいます。

外側に力を逃がしながら歩くようになってしまうのです。

この状況が続くとO脚を呈した変形性膝関節症の発症につながります。

 

 

左右に揺れながら歩いている高齢者を見かけませんか?

変形性膝関節症の最大の原因は大腿四頭筋(太ももの前面部の筋肉)の筋力低下ですが大腿四頭筋と臀筋群の筋力低下は平行して進行しているので筋力の弱い女性は特に注意が必要です。

お尻の筋肉を鍛えるメニューのほとんどが脚も一緒に刺激されますのでお尻の筋トレに是非、取り組んで欲しいと思います。

 

改めて皆さんに理解して欲しいのは

二足歩行をする人間にとって

お尻は重要な部分だということです。

 

決してお肉が厚くて感覚が鈍いところではありません。

 

 

次回はお尻の筋肉の緊張が何故、腰痛の原因になるのかについてお伝えします。

 

 

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