人生100年時代を元気に生きるために知っておくべき事 その11
コロナ禍が収まりかけたかと思ったのも束の間・・・
首都圏を中心に感染者が増えまた不安な気持ちに苛まれている方も多いと思います。
しかし、緊急事態宣言期間中と比べ検査数が圧倒的に違う現在の感染者数は単純に自粛期間と比較評価するものではないと思います。
また重篤患者の数、死亡者数は圧倒的な減少傾向にあります。
こちらの方を評価すべきかとも思いますがまだまだウィルスが身近に存在しているのは確かなので引き続き感染予防に留意してください。
「コロナと共存」「With コロナ」などのフレーズを耳にする機会が増えてきました。
ただウィルスを怖がるのではなく感染予防を意識しながら新たな意識を持って生活をしていく事を意味するフレーズかと思いますがやはり重要なのは各自が免疫力の向上を意識する事だと思います。
運動だったり食事だったりなど色々挙げられますが中でも疲労を蓄積する事は著しく免疫力を低下させます。
私の院ではコロナ禍でこれまでの患者さんは減少しましたが体調を整え免疫力の低下を防ぐ目的の新しい意識を持った患者さんが増えてきました。
定期的に身体のメンテナンスを行う事は免疫力アップにも効果的です。
是非、お近くの整骨院などの施設をご利用してみてはいかがでしょう?
(怪我の治療ではないので保険適応外となります)
さてこの流れの中で今回はしっかりとしたメンテナンスができる先生とご縁が持てるように
「こんな治療院に通うのはやめとけ!」
的な情報をお伝えしたいと思います。
まず皆さんがよく目にすると思う
「骨盤矯正」
先生の説明で例えば
「右の骨盤が開いています」だとか
「左が閉じてます」だとか
「骨盤が開き気味です」とか・・・
こんなフレーズを使っている先生は解剖学的に身体の事を理解していません。
通院するのはやめた方が良いです。
骨盤は妊娠時以外は可動性はないのでそのような状況に骨盤がなり得る事はありません。
ただし骨盤は身体の中心にあり沢山の筋肉に囲まれています。
その周りの筋肉の影響により骨盤がユニットとして左に捻じれていたり、右に捻じれていたり、前傾傾向が強くなったりという状況が生じます。
そのように説明してくれる先生であれば信頼できると思います。
次にとても魅惑的なキャッチコピーですが時々
「ずれた骨をミリ単位で調整!」
なんて事を謳っている先生を見かけますがもしこの先生が本気でそんな事が出来ると思っているのであれば治療家として全くセンス、バランス感覚がありません。
骨の上には筋肉、脂肪、皮膚と皆さんが思っている以上に軟部組織と呼ばれるものが厚く存在します。
その上からレントゲン写真を確認しての事であればまた話は別ですが触診だけで判別するというのはほぼ不可能だと思いますしそれを出来ると主張するのはあまりにも無責任で思い込み以外の何物でもないと言えます。
基本的に
「骨のずれ」=「骨のトラブル」
に対しアプローチしているのであればレントゲン画像での確認をするのは最低限の責任ではないでしょうか?
そもそも「骨がずれる」という文言にたいして私はとても強い違和感を覚えます。
解剖学的見地から言うと
骨がずれる=脱臼
を意味します。
何となく言いたい事は解るかもしれませんが決して学術的な言い回しではありません。
以前にもこのコラムの中で書きましたが施術着を着ているから間違った事は言わないというのは間違った認識です。
しっかりとした治療家を見抜く眼を持つ事も人生100年時代を元気に生きるために必要な事ではないでしょうか?
では今回はこの辺で