人生100年時代を元気に生きるために知っておくべき事 その9
新型コロナウィルスの感染拡大が大きな問題になってます
国内に於いては安倍首相が小中高校に休校を要請し世界的に於いてももはやパンデミック状態の感も否めませんが感染を最小限にとどめていくためには個人が予防を心掛けていくしかないでしょう
予防法も含め様々な情報が錯綜していますが正しい情報を選択する事が重要です
埼玉医科大学病院呼吸器内科教授の永田真先生に伺ったところ現時点で確実な予防法として言えるのは
「うがい、手洗いの励行」「しっかりとした栄養摂取と休養」「また不要な集会へは行かない」
などだけだそうです
また適度な運動と十分な水分摂取、身体を温めるというのも確実に免疫力アップ出来ます
それ以外の情報は現時点では信憑性は低く売名や混乱を狙った可能性のある情報発信と言えるのでご注意ください
さて今回はそんなコロナウィルスが大問題となっている中…
私個人的には(実際は全く個人的ではなく現実問題として)日本が抱えるもっと重篤な問題について書きたいと思います
少々いつもとはテイストが違いますが今後、私たちが人生100年時代を元気に暮らしていく上でとても大切な事なので是非、読んで下さい
私は3年前より墨田区東向島にある
「中林助産師学院」で外部講師として一年に一度、国家試験が終わったタイミングで
「妊婦腰痛ケア」という題目の講義をしています
妊婦の腰痛は産科の中では妊娠時のマイナートラブルとしての扱いであまり重要視されていないのが実際ですがやはり現場で遭遇する機会が多いので国家試験が終わりホッとした時期にも関わらず皆さん熱心に耳を傾けてくれ毎回気持ちの良い講義が出来ます
その中で妊婦の約7割の方が腰痛に悩まされるとういう事から1年間にどの位の妊婦腰痛患者数があるのかという数字を算出するのですがその基準は毎年の出生数からとなります
その出生数
2015年に約100万人の後、2016年には100万人を切り97万7千人、2017年に94万6千人、2018年に91万8千人
そして2019年はついに出生数は90万人を切り86万4千人
4年前と比べて実に14万人も減少しているのです
重篤な問題というのはいわゆる少子化問題です
少子化問題については解ってはいてもまだあまり危機感を感じていない方が多いのではないでしょうか?
少なくともこの新型コロナウィルス問題よりも重大と考えている方は皆無だと思います
そして2019年は死亡者数が出生数を上回り完全な人口減少傾向になりました
話しを新型コロナウィルスに戻しますが
このウィルスに罹患して肺炎で亡くなる方の数は出生数の減少数と比べたらはるかに少ないと思います
亡くなる方の数と生まれてくる方の数を比べるのは「意味合いが違う」「同じ秤に掛けるものではない」と思うかも知れませんが人口減少という部分ではコロナウィルス問題同様とても重篤な問題と言えるのではないでしょうか?
国を構成するのは国民、人口です
子供が生まれ育ち納税者となる国民が増える事で国の運営は回りそして繁栄するのではないでしょうか?
その絶対数が確実に減少していく流れは早急に止めなければなりません
政府も少子化対策は行っているようですがもっと即効性の高い政策を打ち出すべきだと思います
とは言っても当面はこの新型コロナウィルス問題を解消する事に全精力を注ぎ立ち向かわなければなりませんが・・・
ただ日本に着々と忍び寄る人口減少という問題を深刻に皆さんと共有したいと思うのです